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2008年10月

漢詩 懐古詩 宏村

 中国の古村 宏村に遊ぶ

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          宏村「月沼」に映る古代建築                                                                                                

中国は安徽省の古村、宏村は明、清時代に建築された古代建築群で世界自然遺産にもなっています。私が訪ねた中国の古村落の中でも、特に保存も良く、村落の中心に「月沼」の名で有名な円形の池が有ります。その池の周囲に佇む古代建築が水面に映る姿は限りない趣が有り「絵の中の村」として絶賛されています。西洋の遺産は重厚な石造ですが、中国のそれは煉瓦と木造で落ち着いた、また一味違った素晴らしさと歴史の重みを感じます。

           遊 江南宏村

   
江南遊歴興偏幽。    江南遊歴すれば興、偏に幽たり。    

獨坐回懐古寺楼。    獨り坐し懐いを回らす古寺楼 。 

映水荒墟無限趣。   水に映ずる荒墟は無限の趣にして。

吟情促得更何求。    吟情、促し得て更に何をか求めん。

    
< 江南(の古村)に遊べば何処も閑かで奥深き風情で興味が尽きない。独り古い寺楼に佇み往時を偲び想いを回らす。
 (月沼の)水面に映る荒れた古跡は限り無い趣が有り。 詩に詠う情景として、これ以上更に何を求める必要が有ろうか。(是に勝る素晴らしい情景は他にはあり得ない)> 
  吟情: 情景を詠う    促得:詩を詠む気を促す

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    中国安徽省 「宏村」 の光景

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漢詩 自然詩 高士の世界

漢詩 高士の世界 

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         深山(黄山の壑、峰)

仙境の友を尋ねる

唐詩には時の政変に抵抗し俗界を離れ仙境に移り住み、悠々自適で世を過ごす隠者の詩、又仙人の様な高士を尋ねる有名な詩もあります。最近「田舎暮らし」に憧れる記事をよく見かけますが、都会の荒波の中で生活していると、唐の時代でなくとも誰もが一度は,  「晴耕雨読」の隠逸生活の夢を見るのではないでしょうか。そんな夢を想いながら深山に入り仙境の友を尋ねてみました。

                  題   尋友入深山   

        巡廻樵徑入深山。   樵徑を巡廻し深山に入る。   

      萬壑千峰為別寰。   萬壑、千峰は別寰を為し。

     百尺飛泉遠望處。   百尺の飛泉、遠く望む處。 

      到家無友寂柴關。   家に到るも友は無く、柴關は寂たり。

<樵り道を巡り廻りながら奥深い山には入れば。 仙境は美しい渓谷、峰峰が何処までも続く。大きな瀧を遙かに望みながら。漸く友の庵を尋ねてみたものの柴戸は閉ざしたまま、友の気配は無く会うことが出来なかった。>                                                                                                                               

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                      飛泉(黄山の瀧) 

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