漢詩 山水詩 洛北の秋
洛北の秋
古都、京都は春夏秋冬それぞれ美しい景色で訪れる客を迎えてくれます。とりわけ大原、栂尾の秋は紅葉で彩られ、古寺の風情が一層際立つ季節です。 私が訪れた十一月、洛北三千院の境内の杉苔に「落葉したもみじ」が、杉木立から木漏れる夕陽に照らされて青と赤の織りなす色彩は素晴らしい美しさでした。黄昏迫る大原の里に響き度る梵鐘に一層古都の風情を感じました。
洛北 大原三千院の紅葉
題 洛北探秋
錦繍禅庭落葉稠 錦繍の禅庭、落葉稠し。
青苔一面染紅幽 青苔一面、紅に染めて幽たり。
全山韻韻鐘聲度 全山に韻韻として、鐘聲度る
清境黄昏洛北秋 清境の黄昏、洛北の秋
< 錦に彩られた紅葉の境内は、落葉多く。 青々とした苔一面を紅(クレナイ)に染めて、古寺は奥深い風情。 (大原の)山山に響き度る梵鐘の音。 清らかな境内に黄昏迫る、秋の洛北。>
稠: 多い
韻韻 : 趣のある響きの様 清境: 清らかな世界(境内)
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