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漢詩  泰山

  泰山偶感

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          霊嶽 泰山の全貌 (麓の泰安市から望む)

中国山東省の泰山は、古くは 岱宗とも呼ばれて「五嶽独尊」と称され、中国の有名な五嶽の中で最も尊く、御霊多き霊嶽として、千古の昔から崇められるています。古くは秦の始皇帝、唐の玄宗皇帝等、歴代皇帝が封禅の儀式の時に祀った碑文が今なお残っています。又現在も人々がお供え物を背負って「蟻の熊野詣」の様に急勾配の石道を延々と登る姿、線香の煙濛々と絶えない祠、数々の磨崖碑文を見て、中国人が泰山に抱く思いに改めて感動しました。頂上に登り、「斉」、「魯」の国に果てしなく連なる山並みを望みながら、 杜甫が「望嶽」の詩で「一覧衆山小」と泰山を称えていますが、将に詩の通り泰山の素晴らしさを感じました。

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  延々と頂上に伸びる登山道   「無字碑文」(始皇帝の碑文と伝えられている)   

  登岱宗霊嶽

岱宗霊嶽白雲前       岱宗の霊嶽は白雲前、

斉魯茫茫翠嶂連      斉、魯 茫茫として翠嶂連なる 。

帝作封禅祀碑誌    帝は封禅を作(な)して 碑誌を祀り、

民祈安泰飃香煙       民は安泰を祈りて香煙を飃(あげ)る。

御霊多き岱宗(泰山)は白雲たなびく雲海に浮かび
(頂に登れば)、 斉の国、魯の国まで果てしなく、青き山並みが連なる。  
(この霊山は古きは)歴代皇帝が封禅の儀式に碑誌(摩崖碑文)を祀り、
衆民は世の安泰を願って参拝が絶えず、祠には香の煙が絶える事無く立ち上る。

岱宗:泰山(中国山東省の山)     霊嶽:御霊多き山     斉、魯:戦国時代の国名
茫茫:広々と果てし無い     封禅 :天子の行う祭り    碑誌 :磨崖碑文

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唐の玄宗皇帝の磨崖碑文(右側)      頂上から斉の山並みを望む

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