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2011年2月

漢詩  新秋

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              茅葺きの民家

近年、異常気気象は世界各地に発生し、日本でも毎年今までに経験しない異常な天候があちこちで起きています。

今年の夏の暑さも特に厳しく、全国一蒸し暑いといわれる関西も過去例を見ない、うだるような酷暑の毎日でした。

しかし彼岸の季節漸く秋めき、夕立一過庭先で夕涼みしていると、涼風が運ぶ虫の音がひときわ爽やかに感じられる様になりました。

新秋雑詩

暑炎漸減夕陽天     暑炎 漸く減ず夕陽の天

秋雨濡庭氣颯然     秋雨 庭を濡して、氣 颯然たり

微聴新蛩清爽韻     微に聴く新蛩 清爽の韻を。

涼宵移榻坐檐前      涼宵 榻を移して、檐前に坐す。

厳しい暑さも漸く峠を越した夕刻。

突然の夕立(秋雨)が庭先を濡して、涼風が心地よい。

ひそかに聞こえる爽やかな虫の韻に誘われて。

涼み台を軒先に移して暫しの夕涼み。

暑炎;厳しい暑さ  夕陽天;夕刻  颯然;風の吹くさま

新蛩;秋の虫   榻;椅子   檐前;軒先 

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漢詩 新緑の茶会

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           新緑の庭園と茶室

茶の湯は世界で類を見ない素晴らしい日本文化の一つです。

決して広くないお茶室の空間は程好く、心に安らぎを感じさせ、香り高い湯煙が、客の心を和ませる談圓の空間です。

京都には茶の湯をこよなく愛した彼の太閤秀吉ゆかり名跡があちこち在ります。

新緑の季節、ゆかりの閑静な庭園に芳香漂うお茶会は又格別です。

緑陰茗話

新陰樹下設茶筵     新陰の樹下 茶筵を設け。

閑静庭園颺鼎煙     閑静たる庭園に 鼎煙颺がる。

好日迎朋楽煎茗     好日 朋を迎え 煎茗を楽しめば。

芳香漂席話談圓     芳香 席に漂よい 話談 圓なり。

若葉薫る新緑の下、茶席を設け。

静かな庭園に、湯煙が立ち上る。

この好き日に友を迎え、茶の湯を楽しめば。

席に漂う芳しい香りが心を和ませて、円かな談笑につつまれる。

茶筵;茶席   鼎煙;茶の湯煙   煎茗;お茶

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