漢詩 新秋
茅葺きの民家
近年、異常気気象は世界各地に発生し、日本でも毎年今までに経験しない異常な天候があちこちで起きています。
今年の夏の暑さも特に厳しく、全国一蒸し暑いといわれる関西も過去例を見ない、うだるような酷暑の毎日でした。
しかし彼岸の季節漸く秋めき、夕立一過庭先で夕涼みしていると、涼風が運ぶ虫の音がひときわ爽やかに感じられる様になりました。
新秋雑詩
暑炎漸減夕陽天 暑炎 漸く減ず夕陽の天
秋雨濡庭氣颯然 秋雨 庭を濡して、氣 颯然たり
微聴新蛩清爽韻 微に聴く新蛩 清爽の韻を。
涼宵移榻坐檐前 涼宵 榻を移して、檐前に坐す。
厳しい暑さも漸く峠を越した夕刻。
突然の夕立(秋雨)が庭先を濡して、涼風が心地よい。
ひそかに聞こえる爽やかな虫の韻に誘われて。
涼み台を軒先に移して暫しの夕涼み。
暑炎;厳しい暑さ 夕陽天;夕刻 颯然;風の吹くさま
新蛩;秋の虫 榻;椅子 檐前;軒先
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